人生の節目に聞く音楽
これまた友人から教えてもらったアーティストなのですが、本日は日本のインディーズレゲエユニット「Def Tech」のお二人に英語を学びましょう。彼らの音楽は僕からすればとても特異で、いつも人生の節目節目に聞いています。それでは行きましょう。
Shen x JESSE
まずはShenさんから書きます。Def TechのShen(シェン)さんは中国生まれ、米国ハワイ州オアフ島育ちなので当然ネイティブですね。日本には父の仕事の都合で毎年夏休みに遊びに来ていたらしいです。RIZEのJESSEさんとは小学校からの付き合いで、JESSEさんを介してmicroとも出会ったらしいです。ちなみにShenさんは日本語もしっかり話せるバイリンガルです。
(RIZEのJESSEに学ぶ英語を習得して得られる最大の利益。)
Micro=西宮佑騎
次はMicroさんです。AIさんや伊藤由奈さんと仲が良くて『Mahaloha』という曲で伊藤由奈さんとコラボもしています。伊藤由奈さんは高校生までハワイで育ったため、日本語が余り上手ではないといいます。『Mahaloha』の収録の時もお互い英語で会話をしていたなんて話もあります。お互い初対面でかなり気が合ったとありましたが、その後調べてみるとMicroさんはサーフィンをしによくハワイに行っているらしく、共通点があったのですね。
波に乗りながら歌う
「ボクの父親が蒲田でサーフショップを経営していて、昔からハワイにはよく行ってたから、洋楽やハワイの音楽には小さい頃から慣れ親しんでいたんですよ」昔のラジオでのコメントです。上でも書きましたが、Microさんはかつてサーファーを目指していました。しかし、9.11をキッカケに波に乗っている間も音楽が頭から離れなくて「もう歌うしかない」と歌い手になったらしいです。ちなみに、Microさん実は法政大学国際文化学部を卒業しているんです。普通に高学歴。
伝えるツールはしっかり学ぶ
Def Techは自らの音楽を「ジャワイアン・レゲエ(ジャパン+ハワイ+ジャマイカ)」という新しいジャンルとして位置づけています。以下の会話も2005年のラジオのものなんですが、このMicroさんのコメントからも言語が達者だということがわかりますね。
クリス「音楽的にはヒップホップなんだけど、ジャマイアンっていってるよね。ジャマイアンっていうのは、ハワイアンミュージックとレゲエを足すとジャマイアンNになるのかな?」
MICRO「そうですね。そこに日本語の良さっていうのも入れたいっていうところで、パトワ語もあわせて3カ国語、もっともっと僕たちもランゲージを勉強して、いろんな言葉でアジアにも進出したいし、本土でも勝負したいってありますよね」
(パトワ語:ジャマイカ・クレオール語と呼ばれ英語とアフリカの言語をベースにしたクレオール言語である。日本ではパトワ語という。レゲェ用語。)
Def Techの友情物語
Def Techの復帰直前にとても素晴らしい友情が描かれていたので紹介します。Def Tech活動休止後Shenさんはハワイに帰国しました。当時MicroさんはShenさんに「1年くらいゆっくりしてきなよ」と行って送り出したらしい。でも1年目の後半になっても、2年目も3年目も電話が話し中。・・・着信拒否。それで、かなりショックを受けていたMicroさんの元に一本の電話が。それはこれまでずっと着信拒否をしていたShenさんからの出産報告だった。「子供が誕生したからその子を抱きにきてくれ!」Microさんはどうせ他の友達とかもたくさんいるんだろうなぁ・・・なんて現地に向かうとそこには自分しかいなかった。「Microに最初にこの子を抱いてほしかったんだ」それから再び2人の活動が再会されました。解散の原因はMicroさん曰く「僕のエゴでShenを僕色に染めようとしてしまった。Shenのアイデンティティーを壊してしまった」と言っています。「My way」をキッカケに貧乏生活から急に売れたことも関係していたのでしょう。離れた3年間はお互いソロ活動をしていたり、現在のDef Techとしての活動にとてもプラスな影響を与えていると言います。一度自分たちで壊したものだから、また自分たちで修復できる。とても心に沁みる話でした。
Microの名言
- 歳を重ねる度に人生おもしろくなってきた
- 目がよく見えるうちに見とかないとね。 鼻がよくきくうちに嗅いでおかないとな。 耳がよく聞こえるうちにたくさん聞いておかないと。 声が出るうちにたくさん叫ばないと。 動けるうちに動かないとさ。 やれるうちにやっとかないとね。 寝れる時にちゃんと寝ておかないとな。
- 今必要なものは「いさぎよさ」負けても他の国みたいに悔しさを顔に出さない。 スポーツよりも武道の精神じゃないか。礼に始まり、礼に終わる。相手があってこそのスポーツ、Live,TV,PC, etc… ふてくされんなよ、だせーから。 辛くても微笑める人はマジかっけええって。
- 虚言癖だけは絶対治せよ、な。 ええかっこしいだけはやめとけ。
- 建設は死闘、破壊は一瞬。
- つまならいと思う時、実は自分がつまらない人間になっているんじゃないか? 寂しいと思う時は実は自分が寂しい人間になっているんじゃないか?
- どんなに汚い社会の中でも汚れないで磨いてゆこう
- 落ちてるよりもまず人を褒めよう
- 大事なことは「わかる」ことより「変わる」こと。
- あるお金持ちの人に言われた「人生はひまつぶしだ。」 んなわけねえだろー!だったら俺は名古屋で「ひつまぶし」だ!!がははは!
- 140文字の中なんだから、 自分で深く読み取れよ。
- 所詮スターは星だ。 その母こそ、奥様こそ 太陽だ。
まとめ
Def Techの音楽は僕にとってとても新鮮でした。石川県で生まれ育った僕からすればJ-POPが始まりで、後は世代世代でHIPHOPやROCKを聞くくらい。音楽自体コンポやPCから流す程度なのでそんな深くは知らないし、知る機会がほぼない。そんな僕にレゲェやハワイアン・ミュージックを届けてくれたのは間違いなくDef Tech。Def Techを聞いて喚起される感情はそれまで感じたことのなかったものだった。さて、Microさんの英語力ですがやはり昔からハワイによく行っていたり、仲の良い人たちが外国人が多いことから普段からも英語を使う機会が多いでしょうからかなり高いのではないかと予想できます。あいにく彼が英語で長時間話している光景を目にすることができなかったのでなんとも言えませんが、ラジオなどで時々発する英語がとてもキレイな発音なので、コミュニケーションに困るレベルでは決してないでしょう。
TOEIC塾:石崎力也