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Channel: 勉強のやる気を出す方法 –英語ができない人のための通信講座
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【Q&A④】読者からの質問に~第二外国語習得の理論からみた効率の良い学習方法で解説~

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Question6 TOEICで990点満点ってどれくらい凄いんですか?

990

知り合いに15歳までアメリカで暮らしていて、そこから日本に戻ってきた先輩がいます。

彼は当然TOEICは満点で、TOEFLも満点でした。

なので試験で満点をとれるということは、試験で図れるレベルの遥か上にいる可能性が高いということです。

一般的にはどう言われているのかというと

TOEFL iBT score= (TOEIC score/10)-10

らへんだそうです。
参考

tl

TOEFL lab ~TOEFLを0から学習するためのガイド~

世界に一つだけのTOEFLとTOEICの換算式~これでトーフルiBTのほんとの難易度がわかる~

だから一概に、TOEICのスコアがいいからといって、必ずしもかなり上級の英語話者だということにはなりません。

例えば米国の大学では、中国から受け入れた留学生のTOEFL点数やGREの点数と、実力の乖離が問題になっています。](中国では日本以上に受験競争が激しいので、点数を取る裏ワザテクニックみたいなものも相当に発展しているためペーパーテストではいい点数をたたき出してしまう人も多いのです)

参考ページ

ch

逆に英語力があるからといってテストでいい点がとれるとは限りません。
アメリカのジョージア大学の学生にTOEFLテストを受けさせたら平均点だったという結果もあります。

これはテスティングの概念から説明できます。

テストというのは特定の能力を測るものですから準備すれば相当点数を挙げることができますし、

特にTOEICではスピーキングとライティングの能力は問われません。

アメリカ人の生徒がノンネイティブの生徒と点数が同じだったなんていう現象が起きた原因はおそらく、ネイティブの生徒が、

ノンネイティブの生徒向けの試験を受けたのが初めてだったから慣れが足りなかったという観点から説明することが出来ます。

またTOEICに関してもスピーキング能力、ライティング能力を測っていないので、英語が喋れなくても高得点をとってしまうことは可能です。

TOEIC満点でも英語が話せない日本人がいるのは有名な話ですね笑。

もしもスピーキングの能力も測りたければ、実際にスカイプなどで英語のインタビューをしてもいいし、

英検の2次試験のように実際に教室で対面インタビューを観光すれば良い話です。コストはかかりますが。
いずれにしてもこう現実があるということを踏まえた上で資格試験に望む姿勢が大切です。
人間は数字目標がないと努力のスピードが落ちますから、モチベーションを保つための手段として資格試験を活用するのも一つでしょう。

 

Question7 よくCMでやってる外国語が突然話せるようになるってどういうメカニズムなんですか?(60歳 男Mさん)

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そんな上手いハナシあるか!
ってつこみたくもなるし、ちょっとばかりその美味しいハナシを信じてみたくなる・・それが人間ってものです。
さすがに突然英語が話せるようになったなんてドラえもんの翻訳こんにゃくの世界のが実現するわけはありません。
ですが、突然聞き取れるようになるという観察結果はよくあります。

実際に私がブラジル滞在5ヶ月目を突破したころの事です。

ブラジルにわたってからずっと、globoというブラジルで一番有名なテレビ局の番組を耳を慣らすために流しっぱなしにしていました。

昼間はホストファミリーが仕事でおらず、自分自身は大学は夜からなので結構昼間友達と出かけたりしなければTVを聞き流しながら勉強できるのです。
特に、ニュースの番組とか、インタビューの番組になると一旦ペンをとめてテレビに集中するようにしていたんですが

スタジオで収録しているキャスターの声は音質がいいから分かるんですが、
現地の殺人事件をリポートするリポーターの声は、なんだか速いわ音質が悪いわで聞き取ることができませんでした。
ですが5ヶ月目を突破したころ、かなり聞こえるようになってきたのです。

自分はかなり早い時期にこのタイミングが訪れたみたいで、

他にも現地にいる日本人に聞いてみるとおなじような体験をしたみたいなので、

階段上にレベルが上がっていく(突然聞き取れるようになったと感じる)なんていうことはあるのかもしれません。

リスニング能力がこんな感じだった一方でスピーキングの方はどうだったかと申しますと。

第二外国語習得の研究データを見ていくと、

海外留学をしていたり、海外住み続けているとその国にずっといるので外国語が急に喋れるようになってくるなんてことはあるみたいですが、

日本にいながら外国語として、その国の言葉を勉強している場合は急に喋れるようになるなんてことは少ないようです。

私自身は、何か自分の言いたいことを考える時間をとるために使っていた

フィラー(you know とか let me see とか I’ll tell you what /ポルトガル語だとdeixo eu ver とか entao みたいなつなぎの言葉です)

を使いこなせるようになってきたときから何となく流暢さが増してきた記憶があります。

いずれにしてもこれらの成果は、多くの理解できる現地語の大量インプットを心がけていたおかげと言えましょう。


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