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Channel: 勉強のやる気を出す方法 –英語ができない人のための通信講座
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奨学金を2つもらって”ほぼ”無料で海外留学した話

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僕は大学4年間、タダで通いました。大学を卒業してからある程度の年月が経ったんですけど、まだ達観して「僕が大学に通ったことの意義」などを見出せるわけではありません。東北大学に2回落ちたことをネタにしているんですけど、今となっては目下の課題(9か月の息子との確執の解消)に取り組むことに忙しく、なぜあのとき浪人を選んだんだろうと振り返る暇もなく日常が過ぎているわけです。東北大学の前期試験に落ちたことを確認し、浪人生活を終える時には「もうセンター試験の点数だけで無料で通える大学ならどこでもいいや」という気分になっていました。

個人的に雪・・・空から降るそれだけではなくレッチリのSnow(hey oh)という歌も好きだったので、スノーの多い北海道からランダムに選んだ私立の大学に通うことを決めました。その時の判断が正しかったかどうかも考えたことはありませんし、先も申し上げた通り、日常に忙しく考える暇もないのです。競艇場に行ったり、プレステ4したり、テニスをしたり、スープカレー食べるためだけに家族で北海道に来たり・・・とにかく時間がないわけです。

生活費も学費も無料で留学するということ

じゃあネブラスカ州立大学に全額奨学金で通えたことは良かったことなのか。これは良かったことだと言えます。まず金銭的に良かった。生活費も学費も全部出してもらえたし、学校が推薦してくれたおかげで別の教育機関からも奨学金をもらえました。しかも当時、円高だったので、学生の身分でリッチな生活をしていたと思います。ブラックフライデーの日に、韓国人のジェイ君とエルサルバドル人のネミス君と僕の3人で車をかっ飛ばしミネソタ州にあるモールオブアメリカへ行きました。ウォルマートでは60型のテレビが半額で売られているのに、ナイキとアップルはそのブランド力を頼りに一切割引をしていませんでした。僕は年に一度の大割引のその日に、No Discount のナイキとアップルの商品だけを20万円ほど買いました。アバクロの洋服や小物を漁っているジェイ君は僕に一言。

Rich, stupid though. (金持ちだけど、馬鹿だね)

ネブラスカからミネソタまでの行路・往路、そしてホテル代は僕が全て払いました。免許を持っていなかったので(今でももっていない)、彼らに運転させる代わりに、お金を払いました。ちなみにジェイ君のお父さんはサムスンのお偉いさんで、奨学金を一切受け取らずに、自費で留学していました。あとで聞くと留学期間の1年で700万円使ったそうです。留学後、南カリフォルニア大学の大学院に合格し、彼は今、IBMで活躍しているそうです。一方のネミスは、違法滞在がバレて4年の終わり頃にエルサルバドルへ強制送還されました。今はコロンビアに住んで宣教師をしているそうです。彼らとのストーリーも、今後暇を見つけて書いていこうと思います・・・ネミスって違法滞在してたのかよ!って思ったのは、きっとあなただけではありません。

留学した僕は今、幸せなのだろうか

あれから日が経ち、今は英語をマネタイズ(収益化)して生きています。iPhoneが出れば毎回新しいのに買い換えられるほどのお金があることを鑑みれば、それなりにハッピーな人生を送っているのではないでしょうか。比較対象が少ないので、なんとも言えないんですけどね。

KDPだけで食っている・・・Kindleの自費電子出版だけで生計を立てているクロサワコウタロウさんが「珍夜特急」というバイク旅のスケッチを発表しています。旅中書いた日記をトリガーにして文章を書いたら、思ったより売れたそうです。そういえば村上春樹さんのエッセイ「遠い太鼓」にも、春樹さんが日記を付けていることが記述されていました。それなりに文章量を出す人は、記憶ではなく、記録という形でログを取る傾向にあるようです。石崎は日記などの「定期的に何かをやる」というタスクが大嫌いなので、当然ですが留学中のダイアリーなんてものはありません。

次回から留学記を書きます

ただでさえメモリーの小さな僕の脳。いよいよ留学の記憶は、閑職に追いやられた中高年の窓際族のようにその居場所を失いつつあります。あと数年もすれば、その記憶は自主退職するでしょう。生まれたばかりの息子に父親の勇ましい留学体験記を語ってやりたい・・・と思ったことは一切ないけど、このまま記憶の彼方へと行かれるのはどことなく寂しい。だから本日よりシリーズ物として、思い出のツギハギを紹介していこうと思います。僕にとって何かを思い出すという行為は前世を思い出すくらい難しいことなので、きっと物語には多分の装飾と脚色が施されることでしょう。それは僕に虚言癖があるからではなく、そのくらいスペックの低い脳しか持たないことの証左であるとご理解ください。

では、また次回。


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