スウェーデン風デザインを語る
本日はデザイン大国スウェーデンを特集したいと思います。まさか僕がデザインを語る日が来るなんて・・・。さてあなたはスウェーデンと聞いてなにを思い浮かべますか?日本で有名なスウェーデン産のものってなんでしょう?有名どころでいえば「IKEA」「H&M」「Skype」などがありますね。「北欧デザイン」と聞いてビビッと来る人も多いと思います。ではでは、最後までしっかり書けるのかわかりませんが、デザインを語っていきたいと思います。
世界で最も創造的な国
日本語表記の正式名称は「スウェーデン王国」、通称スウェーデン。英語の公式名称はKingdom of Sweden、通称Sweden。スウェーデンは45万平方キロメートルという広大な土地を持ちながら、人口はわずか920万人。そんなスウェーデンが世界に与える影響力は意外なほど大きい。最初に出した「IKEA」や「H&M」。スウェーデン発の製品は今や先進諸国のほぼ全ての家庭に浸透している。そして2011年「世界で最も創造的な国リスト」でスウェーデンは82カ国中1位になりました。
IKEAはスウェーデン風デザインの顔
おなじみのIKEAは、まさしくスウェーデン風デザインの顔です。清潔感、ミニマリズムに則った家具類、樺材の多用、そして機能的でありながらほんの少しの遊び心をプラスした製品。どれもスウェーデンの伝統の一部です。IKEAは1943年に創業され、以来40カ国に進出しています。IKEAのリピーターは言います。「北欧の明るいスタイルが好きなんです。もちろん値段もね。例えば、台所を改装したいと思ったら、IKEAは必要なものをすべて配達してくれます。それに小物類もとてもよくできていてお店に足を運べば必要ないものもついつい買ってしまう。IKEAは日曜の午後に行く価値がある場所だと感じている家族が多いです。子供達を遊ばせたり、ミートボールを食べさせたりするんです。」世界中のIKEAではスウェーデン風のミートボールが出されています。店舗にはレストランとカフェが併設されており、レストランではスモークサーモンやミートボールなどを中心とした簡単なスウェーデン料理を食することができます。僕もこのミートボールはハマりましたね。
光にこだわるスウェーデン・デザイン
スウェーデン風デザインを生み出している原動力は具体的に何なんでしょうか?IKEAのプロダクトマネジャーを務めるアンナ・ハイランダーさんはこう話します。「私たちの冬はとても長く、厳しいんです。だから私たちにとっては光が凄く大切。常になるべく光を取り入れようとしているんです。」事実、スウェーデンのデザイナーさんは光に強いこだわりを持っています。ガラスメーカーのオレフォスやコスタボダといった有名企業は花瓶やガラスに光を閉じ込める記述に誇りをもっています。その他のデザイナーも表面を多面的にしたり模様を施したりすることで光と影の動きを生み出し、電球をインテリアの中心的存在に仕立て上げます。
光がテーマのスウェーデンのホテル
スウェーデンのホテルは、建築とデザインと芸術を非常に巧みに、かつ美しく融合させており、今やホテルそのものが目的地になっています。ストックホルムにあるノルディック・ライト・ホテルは光をテーマにしたホテルです。宿泊客はなぎ亜夜明けやゆっくりとした日暮れ、光が闇に変わり闇が光に変わる際に輝きを放つ様々な色など、北欧の光特有の性質を部屋で再現できるようになっているといいます。ホテル・シェップスホルメンでは、シャワーが証明から降り注ぎます。
自然と共に暮らすスウェーデン人
もう一つの発送の元になっているのは自然。スウェーデン人は長い海岸線、木の生い茂る森、緩やかに波打つ丘、そして国土の3分の2を占める原野を守っています。スウェーデンには古くから「自然享受権」というものがあり、これによって保障されている生活様式がある。これにより、責任ある行動を取るならば私有地であろうと自由に田舎を歩き回ることが許されてるのです。となれば環境の持続可能性は企業の信頼性において大きな部分を占めています。先程出てきたガラス企業「コスタボダ」ではガラス工場から生じる廃熱を地区の熱供給網に送ることで、地域で使用できるようになっている。
スウェーデンのファッション文化
ファッションにも大きくスウェーデンの環境文化が取り入れらている。世界のファッション大好きさん達はデザイナーやバイヤーが首都ストックホルムで開催される家具見本市に押し寄せるのと同様に、スウェーデンのファッション・ウィークを心待ちにしています。ヌーディージーンズというブランドは、古いジーンズを集め細かく裁断し新しいデニムを作ります。天然素材の生地、丁寧な仕上げ、そしてスウェーデンの自然から発想を得た中間色を特徴としています。しかし、H&Mは逆に自国の良さも取り入れつつ、世界で約100名いる同社のデザイナーが、各年10回の世界旅行を行い、旅行先で受けたインスピレーションをもとに、次々とデザインをすることで、毎日のように新製品を投入する商法を成り立たせているように、スウェーデンファッションの新たな方向性も見いだしている。
芸術に投資するスウェーデン
スウェーデンには手厚い福祉制度があります。デザイン研究所、芸術学校、大学などには多くの資金が注ぎ込まれているといいます。芸術家やデザイナーは一般的に尊敬され、官民双方から支援を受けています。スウェーデン芸術職・文芸職共同委員会は3万人の個人会員を抱える総括組織で、その主な任務は社会における文化の保護、そして芸術家やデザイナー達が飢えることなく自らの情熱を追い求めることができる環境を作ることです。こういう文化からスウェーデン人の多くは旅行に出かける余裕もあり、スウェーデンのデザインには外国の影響もより多く見られるようになっています。先程のH&Mもその例です。
まとめ
現在でもスウェーデンはかなり均質的な国ではあるが、都市部はかなり国際化しています。僕も早く行ってみたい。なんせスウェーデン人は今でもほとんどが高身長の金髪美女が多いと言われていますからね。さて、異なる文化に対する寛容さは他の国から受ける挑戦の中で生き残るためには必要不可欠です。これは是非今日の天狗になっている日本人がしかと受け止めねばならない事実ですね。今のところデザインはスウェーデンが支配しております。次に台頭するのは・・・日本のデザイン、であることを望みます。
TOEIC講師:石崎力也