野田洋次郎の天才性
類い稀なる才能をお持ちの方は世界中にたくさんいると思います。そしてその才能を開花させるべく努力を怠らなかった者が本物の天才。本日紹介する方もその内の一人です。RADWIMPSでVo&Gを務め、illionとしてソロで活動している野田洋次郎さんです。彼の天才性はその歌詞にありました。RADWIMPSがデビューして2作目のアルバムのインタビューでは複数の言い回しができる日本語の面白さを使ってRADWIMPSならではの表現を探していると言及していました。そしてillionでは当然英語の歌詞が大半で英語を使った独自の表現を楽しんでいるようです。彼の言い回しは独特でありながら、多くの方に理解される極めて稀な言葉使いをなされます。僕もその歌詞に魅了された一人です。さて本日はそんな野田洋次郎さんの英語力に加え、彼の考え方なども紹介できればと思います。
野田洋次郎のプロフィール
先ずはプロフィールです。身長180cmとかなりの大柄。最終学歴は高卒ですが、大学は慶應義塾大学環境情報学部に入学しています。以前同サイトで記事にしました「水嶋ヒロ」さんとは中学・高校・大学と全て同じだったそうです。年齢的には水嶋ヒロさんが1年先輩ということになりますね。仲はいいのでしょうか?父親はサラリーマンで、国籍上はフランス人です。母親はピアノの先生で兄が一人。そしてRADWIMPSの作詞・作曲は全て彼が行い、「遠恋」意外の曲は全て彼の実話を元に書かれたそうです。OASISのノエル・ギャラガー、BUMP OF CHICKENの藤原基央、Dragon Ashの降谷建志などに影響を受けたと話されています。ちなみに野田さんは大半の楽器を扱えるようです。
高校時代に猛勉強した英語
illionではもちろん、RADWIMPSの楽曲でも英語がよく使われます。発音もキレイだということで有名ですが、彼は一応帰国子女のようです。幼稚園残り2ヶ月(4歳)から小学校4年生の終り頃までアメリカに住んでいたようです。本人曰く英語を身につけたのはその時ではなく、高校時代に猛勉強したからだそうです。ではそのキッカケは?と当然の疑問が湧いてきましたので調べてみると、、、
野田洋次郎が英語を勉強したキッカケ
わかりませんでした(笑)。でもいろんなインタビューを見ていると彼が英語を勉強した理由のいくつかはわかってきました。まず一つは彼がillionとしてやりたかったことですね。
「せっかく音楽を作っているなら、国外でやってみたかったというのがあります。そしてそれは20代のうちにやりたかった。今の日本に向けて。」
最後の言葉の真意が気になるところですがそれはひとまず置いておいて、前半の言葉が過去英語を必死に勉強した理由の1つでしょう。もちろんOASISを聞いて育ったという経緯もあるでしょう。そしてバンド活動を始めて、自分たちのホームグラウンドではない場所での演奏が好きだ。なんて発言もありました。マジョリティを嫌うらしいです。誰も知らないところで自分を表現したい。これは挑戦とはまた違った何かがありそうです。と、話はそれてしまいましたが、彼の頭の中にはずっと海外での活動があったようです。illionの活動もバンドではなく自分自身の夢だったと語っていますし。これが英語を勉強する1つ目の理由ではないでしょうか。そしてもう一つこんな話がありました。
野田洋次郎が語る「英語は楽器」
「英語は確実に世界共通言語として世界中の多くの人々が理解できるし、ボクがただ英語の響きが好きだということもあります。英語という言語は、日本語では引っ張り出せないメロディを引き出してくれる楽器のようなものだと思います。」
これは英語を身につけて気がついたことなので、猛勉強の理由とはまた違うかもしれませんが、野田さんから見る英語という言語がどういうものかを野田さんらしく表現されています。英語は楽器だ、と。確かこれthe HIATUSの細美武士さんも同じようなことをおっしゃってました。言語が変わるだけでメロディも変わってくると。音楽家ならではのご意見ですね。とても参考になります。そしてさらにとても重要なことなのですが、英語の勉強には終りはないゆえ、このように英語それ自体が好きだって人以外はどんどんと英語を使わなくなっていきます。そういう意味で辛い勉強とはまた違った意識で今でも英語を勉強し続けていると思います。楽器としてのいろんな研究ですね。
野田洋次郎の声の秘密
続いては野田さんの声と英語の深い関係について記述します。野田さんの魅力の一つに「声」がありますね。10代の女性ファンはこの声にやられたという人も多いとか。で、実は英語がウマい人って、しっかりした発声ができるんですよ。英語の発音ができるようになると唇・歯・歯茎・口蓋(こうがい)・舌・咽頭(いんとう)などの調声器官のバランスが良くなると言われています。これは言語の作りの問題で、日本語は口先だけで話せてしまう言語であるのに対して、英語は上の調声器官をかなりたくさん使います。母音と子音の数が関係していますね。野田さんのライブでの高音と早口、あとあのウマさは英語が流暢に使えるところも関係しているということです。どんどんウマくなっていっているのも、英語を継続して使っている証拠ですね。
野田洋次郎の名言
- うちらがパクりだとか言われるけど、俺の音楽はoasisがルーツであって他のバンドじゃないんです。
- “死”は生きてる間に起こらない。自分の”死”は体験できない。じゃあ、自分は一体何に怯えてるんだろう
- 何十年しか生きてないのに、自分がどういう奴か決めつけてない?新しい自分がいるかもしれないじゃん!
- 未来のお嫁さんに向けてラブレターを書こう
- 僕があのアルバムで見せたかったのは、あくまで平和ボケした、何の保証もないところに成り立っている絶対的な安心感への問いかけだったんです。
- なんで泣いたの?
- いつか、「今」が歴史になる。
- マジョリティを信じる人は、誰のことも信じてない。
- 音楽と僕との二人は、最強な感じ、無敵な感じがした
- 100%産まれてきてよかった!!
- 誰かに死ねって言ってしまったら、その後ふと我に帰ったら、それと同じぐらいの愛情で抱きしめてほしい、そしたら世界はここから変わると思う。よろしく。
- 高3のころに頭のなかにはあった『いいんですか?』って曲なんて、当時は恥ずかしくて歌えなかったんです。
- 僕にあって、君になくて、君にあって、僕にないものがあるから、僕は君を、君は僕を好きになれたんでしょう。
- 光って消えるただそれだけと知りながら光る僕は綺麗でしょう
- ふつふつと溜まったものはキレちゃえば楽だし、怒鳴ったり、感情をぶつけたりすれば楽だけど、そんなに単純なものじゃないよね
まとめ
野田洋次郎さんは自分のことを捻くれている部分があるといいます。歌詞を褒められた際に出た言葉ですが、これは謙虚に流しただけなのでしょうか?僕には本音に聞こえました。捻くれているというのは歪んだ見方をしているという意味ではなく、人とは違う視点から物事を見ている、見えているということだからです。野田さんの書く歌詞には通常ではあまり見られない、が言われてみればそうだって思わせてくれるものが多いです。それが世間から天才と言われる所以なのかもしれません。いつまでも飽きない、面白いバンドであり人間だと思いました。
TOEIC講師:石崎力也