バラエティの女王、SHELLY
本日は英語に直結した記事が書けそうです。たぶん…。モデル業から芸能界に入り、最近ではバラエティで見ない日はないというほどの人気ぶり。SHELLYさんです。ベッキーのライバルとか言われてましたけど、確かにキャラがかぶってるところもありますよね。僕はどっちも好きなので、二人の共演が早く見たいです。まあそんな話はいいですね。さっそくいきましょう。
SHELLYのプロフィール
SHELLYさん。本名は明かされておりませんが、SHELLYという名前が本名だという話もあります。1984年生まれの現在29歳ですね。アメリカ国籍で父親がイタリア系アメリカ人で母が日本人のハーフ。お父さんはアメリカ海軍出身とのことで相当厳しいお方のようです。SHELLYさんは3姉妹の末っ子ですね。姉2人は現在長女がハワイ、次女がサンディエゴ在住とのこと。SHELLYさんは姪と甥にデレデレなようで、大好きなアンパンマングッズを調達しては送っているとか。性格は厳しく育てられたこともあり、かなりしっかりしておりマツコデラックスさん曰く「賢い女」だそうです。僕が今まで出会ってきた末っ子は大概「甘え上手」の方が多かったのですが、SHELLYさんはそうではないようです。プライベートでは実際どうなんでしょうね?
SHELLYの厳しくも優しい父親
SHELLYさんは2歳で渡米し6歳(小学校1年生)からはずっと日本で暮らしています。神奈川県ですね。日本に来た当初は米軍基地に住んでいたようです。そして小学4年生までは日本のアメリカンスクールに通っていました。それまでは家でも学校でも英語が基本だったようです。SHELLYさんのお父さんは17歳の頃海軍として日本にやってきて、18歳で今の奥さん(SHELLYさんのお母さん)と出会ったそうです。ずっと男社会に生きてきた方なので女の子の扱い方がわからなかったそう。SHELLYさんが生まれた時はちょうどフィリピンに出向いていたらしく、電話越しに「女の子が生まれた」という報告を聞いた際にはすぐに電話を切ったという話も。男の子が欲しかったのでしょう。SHELLYさんは年頃の女の子が興味を示すことに全く無関心で、野球をずっとやっていたそうです。周りが男の子ばかりだったため、8番ライトという一番使えないと言われているポジションだったそうです。
アメリカと日本の学校の違い
そして小学4年生でSHELLYさんは日本語で授業を行う一般の日本の学校に転校します。姉2人は既に中学生になっていたため、そのままインターナショナルスクールに通い続けたようですが、SHELLYさんは両親が話し合った結果、普通に日本語も運用できてまだ小学生だからという理由で転校が決まったようです。日本語が達者だったのは母方のおばあちゃんと会話をしていたからだといいます。日本の学校に入って全く違う文化の中でいろいろと戸惑いもあったようです。僕はとても理解できるのですが、例えば日本の学校では授業中に先生に当てられまいとコソコソするじゃないですか。アメリカンスクールではむしろ我先にと「ハイハイ!」って手を挙げる人が多いようで驚いたという話。また、授業中に私語を話すのに驚いたとか。アメリカの学校では基本的に私語厳禁でしっかりと授業を聞くという体制らしいです。
SHELLYのモデル時代
SHELLYさんが芸能界に入ったのは14歳の時。中学生の頃に、姉の学校の文化祭に訪れた際にスカウトされたようです。スタートはモデルですね。15,6歳の頃は母親から学業優先と言われていたようで、休日、学校終り、長期休暇の時に仕事をしていたとか。かなり忙しい生活だったようですが、同年代の子達とキャッキャしながら写真に撮られるというのがとても楽しかったそうです。ちなみに、SHELLYさんは男の子のように育てられたことが関係しているのかどうかは分かりませんが、モデルなのに私服が超ダサいことで有名です(笑)。
SHELLYの自立心
しかし、そんなSHELLYさんも18歳の頃からパタっと仕事がなくなってしまったようです。「働かざるもの食うべからず」という父親の教えから、数々のバイトを経験したそうです。英語講師やベビーシッター、父親の経営するレストランバーの店員。そして中古車解体業までも。また「大学は自分でお金を貯めて行け」と言われていたらしく、アルバイトをしながら夜間の学校に通っていたそうです。普通に日本で生きてきた男の子でもここまで自立した生活をしている人は珍しいのではないでしょうか。
SHELLYの転機(TV編)
20歳でテレビに出演するチャンスを得ました。WOWOWの音楽番組ですね。YouTubeでも見かけました。そこから本格的にタレント業が始まったようですね。しかもいきなりの司会。その番組のプロデューサーが女性の方でかなり厳しかったとか。これは個人的な意見ですが、こういう状況下でも乗り越えられてこれたのは厳しい家庭環境もあったおかげだったと思います。(最近自分の周りにもマジで打たれ弱いヤツが多い!w)脱線しました。そしてタレントとしての転機は名古屋で行われる”ゆる〜い”ロケの番組でした。同じ事務所の大先輩、板東英二さんと共に名古屋にあるお店にぶらっと立ち寄って、って感じのもので、これまで生放送のMCが多かったのでキッチリ仕事をこなすってのが定着していたようです。それがこの番組をキッカケにMCの先輩でもある坂東さんからいろいろと教わったそうです。ここからですね、SHELLYさんがバラエティに進出してくるのは。
SHELLYが売れている理由
以下引用なのですが、SHELLYさんの凄みが見えます。適応能力とか核を見極める能力がかなり優れてますよね。やはり売れている人はそれなりの理由があるんですね。
SHELLY「あの、最初はやっぱり仕事が欲しいんで、自分のアピールをしようとか、どこでしゃべろうとか、どこでこう合間の縫って、発言しようとかばっかり考えるんですけど」
鈴木「うんうん」
SHELLY「あるとき、みんなの壮絶な空気の読み合いに気付いたときに、あっ、これってある意味、みんなで面白いものを作らないと」
鈴木「チームプレイなんですよね」
SHELLY「そうなんですよね、究極のチームプレイなんですよ、バラエティって」
鈴木「そう」
SHELLY「で、みんな初対面だったりするんですよ、初対面なのにツッコミを入れたりだとか、すごく失礼なことを言って笑いをとったりするんですよ」
鈴木「うん」
SHELLY「その後にはもちろん、『さっきはすみませんでした』ってことをしたりするんですけど、あの瞬間って、初対面同士でもみんな『よっしゃ、面白いもの作ろうぜ!』っていう一体感が生まれるんですよね」
鈴木「はいはいはい」
SHELLY「あの、上手くその空気に自分が乗っかれたときとか、誰かが言った事に対してスッと答えられたりしたときに、得る快感って」
(鈴木おさむ爆笑)
SHELLY「エッヘッヘッヘッ」
鈴木「いいですね〜!やっぱり!いろんなね、バイト経験されてるから〜、でもそうですよね」
SHELLY「すいません、ほんっと申し訳ありません」
アメリカ的子育て、日本的子育て
SHELLYさんを尊敬する部分は数多いのですが、やはりアメリカ的な子育てと日本的な子育ての違いから見える「自立心」の部分がとても印象的です。上記でなんども言及していますが、厳しいお父さんに育てられ、家庭内ではお母さんが日本人であるにも関わらず言語は英語。「タフ・ラブ」といって愛するが故に厳しく接するというお父さんの信念のもと遊んでケガをしても「自分でなんとかする」と教えられてきたとか。そしてこれがまたホントに驚いたのですが、モデル業を始めて得た収入は最初から自分で管理し、一人暮らしの際の資金にしたり、税金の申告も全て自分で行っていたといいます。親を頼るという発想がなかったと語るSHELLYさん。ただ厳しくしているだけではなく、お父さんは仕事が休みの日はいろんなところに娘達を連れて行ったようです。しっかし愛を与えた上で厳しくする。アメリカ的子育ては今の日本でも必要ですね。
SHELLYが教えてくれる英会話フレーズ集
お店で服のサイズを間違えて購入し後日交換してもらう際に使うフレーズ
→ 「Can I exchange the size?」
オシャレなレストランでメニューを頼む際に悩んだら
→ 「What do you recommend?」
お店の人がメニューの説明をしてくれたら
→ 「I’ll have that.」
みんなで同じものを頼むなら
→ 「We’ll have that.」
SHELLYの結婚観
SHELLYさんの恋愛事情についてはいろんなメディアで話題になりがちですが、彼女の結婚観はどのようなものなのでしょうか?SHELLYさんがよく言うのは「結婚なんて一生ありえない」らしいですが、もし結婚するならば「英語が話せる人がいい」とのことです。SHELLYさんは、自分が結婚したら、家族愛の強い環境なので、お祝い事は必ず出席がルール。そんな中で、当然会話の中心が英語になるので、旦那になる日本人男性が孤立するのがかわいそうと思う。そしてある番組でモデルの長谷川潤さんがSHELLYさんの英語力にかなり驚いていたそうです。アメリカで過ごした期間の方が少ないにも関わらず、自分が知らない英語の表現が飛び出すとか。NHKの番組も持っているほどですから、絶対どこかで改めて体系的に英語の勉強をしたのだと思います。人一倍努力できる方だということは上記の生き方をみればわかりますしね。
SHELLYが指摘する日本の英語教育
英語教育は文法ではない。SHELLYさんはそう言います。もちろん文法を覚えることはやってもいいとは思いますが、全てを文法的に語れる必要はない、と。基礎はある程度で良い。だからどんどん英語を話させる、英語を使わせる、英語を発音することに慣れさせることが大事だとおっしゃってました。SHELLYさんはマンツーマンで英語を教えるアルバイトをしていたそうですが、その時も英語で質問した際に照れて日本語でその意味を聞き返してくる子が多かったらしいです。そうして結局1時間の授業のうち英語で会話をしている時間はたったの5分とかになっていたと。英語を話すことに照れを感じてしまった子が急に英会話に通っても効果のある勉強ができないということがここで証明されています。早く英語が話せなくて恥ずかしいと思える状況が出来上がるといいな、と個人的にも思います。
まとめ
SHELLYさんがあまりに素晴らしい人でなんだかいろいろ書いてしまいましたが、これほどまでに日本文化に精通しかつアメリカの文化も知っている方は珍しいと思います。実は今日本の英語教育に最も必要とされている方が正しくSHELLYさんのような方なのですね。で、こういう方って他にもいらっしゃると思うんですよ。早見優さんも日本とアメリカの両方の文化を経験した方ですよね。どちらの国とも深い繋がりのある人が例えば英語教育のポータルサイトを作ってみたりするだけで、大きな反響があると思います。もっとインターネットの世界に入ってくれば良いのにとか思いますね。
TOEIC講師:石崎力也