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スティーブ・ジョブズの名言の背景を知ってわかったこと。

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スティーブ・ジョブズ 世界の名言

名言好きの方は数多くる。僕も元気が出ない時などに本屋に行っては好きな有名人や著名人の名言を集めた本を手に取り、ブルブルと心を震わせている。その中でもやはり僕の心を掴んで離さないのはスティーブ・ジョブズだった。ジョブズは人生の中で大きな革命を3度成し遂げた。1つ。AppleⅡやMacintoshでパソコンの世界を開拓。1つ。トイ・ストーリーでアニメ映画の歴史を変えた。1つ。iPod、iPhone、iPadで僕たちのライフスタイルを変えた。ではこれらの成功だけが彼の言葉をあれほどまでに力強いものにしているのだろうか?いや、彼の言葉には大きな挫折もしっかりと内包されている。創業したAppleを追放されたこと。ピクサー当初の業績から「過去の人」と世間から笑われたこと。Apple復帰後の重い病気。これらのマイナス要因があったからこそより多くの人の心に響くような言葉が生まれるのだ。本日はそんなジョブズの言葉の中から厳選したものを紹介しようと思う。

スティーブ・ジョブズ年譜

1955年(0歳)2月24日サンフランシスコで誕生。*ビルゲイツがシアトルで誕生
1974年(19歳)ゲーム機会社アタリ社に務める。
1976年(21歳)アップル設立。アップルⅠ発売。
1977年(22歳)アップル法人化。アップルⅡが大ヒット。
1980年(25歳)アップル株式を公開。富豪になる。
1984年(29歳)マッキントッシュ発売。
1985年(30歳)アップルを追放されネクスト社を創業。*ウィンドウズ1.0発売
1986年(31歳)ピクサーを買収し会長になる。
1991年(36歳)ローリーン・パウエルと結婚。ピクサーがディズニーと契約。
1995年(40歳)トイ・ストーリーが大ヒット。ピクサー株式公開で改めて富豪に。
1997年(42歳)アップル暫定CEOに復帰。
1998年(43歳)iMac発売。大ヒット。*ラリー・ペイジらがGoogle創業
2000年(45歳)アップル正式CEOに就任。
2001年(46歳)iPod発売。爆発的ヒット。
2003年(48歳)iTunes開始。ファインディング・ニモがメガヒット。
2004年(49歳)膵臓がんの摘出手術で休業。*ザッカーバーグらがFacebook創業。
2005年(50歳)スタンフォード大学でスピーチ。
2007年(52歳)iPhone発売。
2009年(54歳)2度目の病気療養。半年で復帰。
2010年(55歳)iPad発売。アップル株式時価総額マイクロソフトを抜く。
2011年(56歳)iPad2発売。アップルCEO辞任。10月05日逝去

iPhoneという再発明された電話

『Today, Apple is going to reinvent the phone.』
→ 今日アップルは電話を再発明する。

これはiPhoneが発表されるプレゼンでの言葉。発表は先ずアップルが世界を変えた製品として、マック、iPodに触れた。そしてその後「これらと比肩する新製品を3つ発表する」と告げた。1つはワイド型タッチパネルのiPod。2つ目は革新的な携帯電話。3つ目が次世代モバイル型通信機。そしてジョブズはこう告げる。「There are not three separate device!」これは3つの別々のデバイスではない。「This is one device.」1つのデバイスだ。「And we are calling it iPhone.」我々はこれをiPhoneと呼んでいる。キャーキャー!!!今ではスマートフォンが当たり前と言われる時代になった。ちなみにiPhoneに関するジョブズの名言でこんなものもある。「ベルは、電話を発明する前に市場調査などしましたか?」彼は自分の直感を信じて電話をre(再び)invent(発明)した。

動機と情熱

『Don’t settle.As with all matters of the heart, you’ll know when you find it.』
→ 妥協はだめです。心の問題はこれというものに出会うと心がそれと悟ります。

人生で何かを成し遂げるには、動機と情熱が欠かせない。ジョブズは一貫してこう考えていた。そんなジョブズはこう話す。「お金が目当てで会社を始めて成功させた人は見たことがない。まず必要なのは、世界に自分のアイディアを広めたいという思いなのだ。」またジョブズは上の言葉の前にこう話している。「The only way to do great work is to love what you do.」心から満たされるには、自分でも心底から素晴らしいと思える仕事をするしか道はない。「If you haven’t found it yet, keep looking.」もしそんな仕事がまだ見つかっていなければ、探し続けなくてはならない。“熱く生きろ”とか”夢を追いかけろ”という抽象的な激励ではない。この言葉の意味を深く自分の中に落とし込む必要がありそうだ。

コンセプトを可視化する

『Design is the fundamental soul of a man-made creation that ends up expressing itself in successive outer layers of the product or service.』
→ デザインとは人間の創造物が根底に宿している塊であり、製品やサービスの外装として現れているものに他ならないのだ。

世間のデザインの定義は”見栄えの良さ”である。それに対しアップルのデザインの定義は製品のコンセプトそのもの表現したものである。ゆえにアップルのデザイナーはプロジェクトの最初から製品づくりに携わるのだ。そうして誕生したのがiMacやiPod。上の言葉の前にジョブズはこう言った。「In most people’s vocabularies, design means veneer.」大半の人の語彙では、デザインとは化粧合板を意味している。「It’s interior decorating.It’s the fabric of the curtains and the sofa.」それは室内に飾るもので、カーテンやソファの素材だ。「But to me, nothing could be further from the meaning of design.」だが、私にしてみればこれほど的外れな定義はない。

本当にこだわるということ

『When you’re a carpenter making a beautiful chest of drawers, you’re not going to use a piece of plywood on the back, even though it faces the wall and nobody will ever see it.』
→ 腕のいいタンス職人だったら、その後ろは壁で誰の目にも触れないからといって、背板を安物のベニヤ板ですませるような真似はしないはずだ。

アップルのブランドはいかにして構築されたのか?ジョブズの完璧を求めるこだわりは尋常ではなく、かつてアップルⅡの開発段階でプリント基板のチップとチップをつなぐ線を直線にしろと求め、技術者を怒らせたほどだ。またマッキントッシュの開発の際にも若いエンジニアが「プリント基板がどう見えるかなんて、誰が気にするんですか?大事なのは、どれだけうまく動作するかってことでしょう」と反論したのに対し、ジョブズは「俺が見るんだよ。俺は、たとえ箱の中に入っているモノでも、可能な限り美しくあって欲しいんだ。」と言います。そしてこの言葉に続くのが上の名言。このような”こだわり”が製品を芸術品に変え、ブランド力を高めたのだ。もちろん的外れなこだわりならばいらない。その製品のコンセプトからプリント基板すらも美しく仕上げるべきなのだとジョブズは言う。

まとめ

スティーブ・ジョブズの名言として日本で最も有名なものはなんだろうか。恐らく『Stay hungry, Stay foolish』ではないだろうか。この言葉はジョブズが若い頃から一貫して指針としてきた言葉だという。ジョブズは自身の仕事を「これは僕らの仕事じゃなくて人生だからね」と言っている。そしてそう言い切るためには現状に満足してはいけない。ジョブズは人生最後の日までこの言葉に忠実であり続けたのだ。ちなみに、この言葉は雑誌「The Whole Earth Catalog」最終号の裏表紙に印刷されていたという。若き日のジョブズが聖書のように読んでいた雑誌だそうだ。

TOEIC講師:石崎力也

PS:TOEIC受験に長い時間をかけてはいけない本当に大事な理由とは?


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