ソウルフルに盛り上がろう
7月17日にAIの10作目となるアルバム『MORIAGARO』がリリースされるということで、本日はAIの英語を語ってみたいと思います。と言っても、彼女ロスで生まれてますしね。インタビューなんか聞いていると鹿児島弁ネイティブとも言えるし、英語のネイティブとも言えるのかなと。AIさんは3歳までロスで暮らしてて、そこから鹿児島へ。そして高校時代はLAで過ごし、本場のゴスペル音楽に触れたんですね。あの中低音のハスキーボイスはいつ聞いても魅了されます。ちなみに、今さっき知ったんですが、AIの本名は「植村 愛 Carina」といい、ミドルネームのカリーナ(Carina)は「愛らしい、可愛い」という意味。らしいです。
粋なタイトル
上で書いた通り、AIさんは海外で生まれたこともあって当然のように英語を使いこなします。今回発売されるアルバムも製作作業のほとんどをアメリカで行ったといいます。アトランタ、ニューヨーク、LA、マイアミなど何度かに分けて行ったと語っています。アルバムのタイトル『MORIAGARO』はLAでレコーディングしている時にフィーチャリングしているジェレマイさんが凄く疲れていて、「日本語で“turnup(※元気を出せの意味)”のことをなんて言うの?」って聞かれた時に、AIさんが「MORIAGARO」だよって教えたらハマって使いまくってたところから来たそうです。このAIさんの返しが上手いなぁと感激しました。
Don’t Turn Me Off
『MORIAGARO』の2曲目『Don’t Turn Me Off』。客演以外ではラップはあまり披露しない貴重なAIのラップが聞ける曲ですが、この『Don’t Turn Me Off』の意味分かりますか?僕がよく仕事で相方に使う言葉です。心の中で、とか言うとなんか僕が嫌なヤツみたいですね(笑)。さて、皆さんわかりますか?
Don’t Turn Me Off:がっかりさせるなよ。しらけさせるなよ。
って意味です。
turn 人 off
turn 人 off:嫌気を起こさせる、嫌になる、しらけさせる
って意味があります。ちなみに、この「turn off」は「turn it off」などと使われるとほとんどの日本人は聞き取れなくなるらしいです。海外では結構頻出の言葉なのですが、3つの単語が繋がって話されるのでネイティブのスピードでは「たーねぃ(っ)どふ」って聞こえます。ちなみにTOEICで頻出の語句や文法はTOEIC塾で話されていますので興味がある方はぜひ。
MICHICOさんの書く歌詞
『Don’t Turn Me Off』は歌手であり、音楽プロデューサーのMICHICOさんが歌詞を書いているのですが、この方、言葉選びのセンスが抜群らしいです。僕は曲を歌詞で聞いてしまうタイプなので凄く気になりますね。チラっと聞いた話なので正確な情報かはわかりませんが、この曲は恋愛の曲らしく女性目線の曲らしいです。AIさんはアルバムのインタビューでこの曲の歌詞のことを語っているのですが、「内容がおもしろく、エッジが効いていて、毒があるのに愛もある」と表現しています。女性目線の歌詞って男である僕からすれば「女心」を理解できるチャンスで、とても興味深いんですね。それでいて、歌詞がこれだけ魅力的ならば聞かないわけにはいかないです。恋愛の上で女性がどう考えているかってのは、男として理解しようと務めなければいけないところなのでは?と最近思うようになったものですから。(笑)
AI x 安藤美姫
7月6、7日に福岡市内で行われたアイスショー『ファンタジー・オン・アイス』にAIさんが出演し、安藤美姫さんとコラボしてましたね。これで話題になった「ママへ」って曲が泣ける。『MORIAGARO』の6曲目に収録されている曲で、AIさんが自分のママへ手紙を書いているような気持ちで歌詞を書いたらしいです。泣きながら。安藤美姫さんの出産が嫌な形で話題になってしまいましたが、彼女もママになったんですね。このコラボはなんだか感慨深いものがありました。久しぶりに日本語の歌詞で泣いたので記事にしてみました。
まとめ
今回はアルバムの紹介みたいな記事になってしまいましたが、最後に彼女の英語について少し言及します。AIさんの英語は聞いていてとても心地がよい。初めて僕が彼女の英語を聞いたときそう思いました。たぶん話すリズムとか彼女のあの天性の声ですね。そして、どんだけ喋るんだ!ってくらい喋ります。明るくフレンドリーな性格だと言われていますが、インタビューであれだけ喋るのですから本当にそうなのでしょう。友好関係も広いと言われていますし。あのコミュニケーションスタイルは英語学習者でなくても意識して真似したいところではあります。
TOEIC講師:石崎力也